モード関係のオフィスが並ぶ
おしゃれな通りの真ん中に
懐かしい木の壁を施した
古びた民家が一軒建っていた
エンジ色にペイントされた外壁が
長年にわたる風雨や日光を浴びて
ところどころ変色している
二階の窓には錆びた鉄製の手すりも

美という観点から言えば
それらは美しくはないかも知れないが
なんとなくこの古びた建物に
絵心をそそられるのは、なぜだろう

懐かしき故郷のわが家を連想させるからか
移りゆく時を建物が刻んでいるからだろうか

はっきりとは分からないが
自分の心の中の何かを
目前の建物に重ねているのだろう

絵を描くことは
自分自身の心を表現することに
ほかならないのだから

2007/06/01 TK