早朝、近所の道端に咲く沈丁花をスケッチした。
強い芳香が周辺に漂う。
花はよく女性にたとえられるが、
この花からは、上品で可憐なイメージが伝わってきた。
そんな雰囲気を壊してはいけないと
しらずしらず、慎重にペンを走らせる私

傍らには、スケッチに同行した5歳の息子が
寒さを我慢して、何度もジャンプしながら
「おとうさん、にてる、にてる!」と声援を送ってくれた。

何も考えず、花を見つめていると
不思議だが、寒さも感じず、時間も忘れる

描き終わって、モデルになってくれた花に一礼
「あのね、絵を描いた後は、描かせてくれてありがとうって、
お礼を言うようにしているんだよ」
「そうか!」

寒そうに震えている息子を背負って、家路についた。

2007/03/16 TK