職場の最寄り駅の原宿駅舎
描きたい思いをずっと胸にしまっていた
幸い早い時間に家を出たこの日
ホームに降り立った瞬間に
スケッチすることを思い立った

二十年ほど前に初めて見た時から
欧風のこの古き木造駅舎には
なんとも言えない“ぬくもり”を感じる

白い壁とこげ茶色の木柱で構成された
“ハーフティンバー”と呼ばれる建築様式は
背にした神宮の森と互いに引き立て合い

屋根にそびえる尖塔の錆びが
過ぎ去りし年月の記憶を
渋い朱と緑の彩りで語っているようだ

どうか叶うことなら
この気品あるたたずまいを
後々までも残して欲しい

時代が足早に過ぎ去ろうとしても…

TK