2006年12月 2日 (土)

ハチドリのひとしずく

Hachidori『ハチドリのひとしずく』という物語が、環境問題に関心を寄せる
人々の間で、静かな広がりを見せている。

これは、もともと南米・アンデス地方の先住民族に伝わる民話。
大変、短い物語なので、次に全文を紹介してみよう。

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<ハチドリのひとしずく>

森が燃えていました
森の生きものたちは
われ先にと逃げていきました
でもクリキンディという名のハチドリだけは
いったりきたり
くちばしで水のしずくを
一滴ずつ運んでは
火の上に落としていきます
動物たちがそれを見て
「そんなことをして いったい何になるんだ」
といって笑います
クリキンディはこう答えました

「私は、私にできることをしているだけ」


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11月14日付の『朝日新聞』(朝刊)では、温暖化防止のために
二酸化炭素の削減になる行動を「ポトリ(※)」という単位で表し、
生活の中で「やれることから始めよう」と呼びかけているNGO
「ナマケモノ倶楽部」の“ハチドリ計画”という取り組みを紹介して
いる。http://www.sloth.gr.jp/

※ ・3キロの移動にタクシーではなく、地下鉄を使うと12ポトリ
  ・レジ袋1枚(15リットル)をもらわないと0.9ポトリ――など。

書籍『ハチドリのひとしずく』の内容は次のサイトに詳しい。http://www.yukkurido.com/items_book_hitoshizuku.html

ちなみに、冒頭に掲げたイラストは、この物語を読んで
私が抱いたイメージを絵で表現したものです。

ハチドリのクリキンディのような人になりたい――そんな思いを込めて。

TK

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2006年10月31日 (火)

森の生活(3) プラスエネルギーハウス

Plus_ene_house去る10月21日、ドイツ在住の環境ジャーナリストである
村上敦さんの講演会(千葉県柏市)を聞きに行きました。
ヨーロッパにおける環境問題の取り組みの最新の情報
が聞けたことは、非常に勉強になりました。

中でも、私の目を引いたのは、ドイツのフライブルク市に
ある「プラスエネルギーハウス」の映像でした(http://www.german-consulate.or.jp/jp/umwelt/klimaschutz/wohnung.html)。
同市のシュリーアベルク山の麓には、このプラスエネルギー
ハウスが47戸完成していて、さらに増える勢いだそうです。
このプラスエネルギーハウスは、文字通り、家庭生活で消費する電力よりも
太陽光発電装置で発電する電力の方が多いという家のことをいいます。

さらに、自然建材を使った室内には陽光があふれ、高効率断熱・アクティブ
換気システムを完備しているため、冷暖房に必要な電力は、従来型住宅の
10分の1になるそうです。

森に住むようになったら、こんな家に住みたいものです。

TK

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2006年10月 6日 (金)

森の生活(2)

Office_of_forest01「森の中のオフィス」というイメージで描いてみました。

前に読んで感動した本、『森の生活』(ソロー著)
には、こんな一節があります。

日ごろ見なれたものも、屋内ではなく屋外に置かれると、
ずっとおもしろみが出てくる。小鳥が一羽、隣の枝に止まり、
ヤマハハコがテーブルの下に生え、ブラックベリーの蔓が
その脚にまつわりついたりする。(同書P205 文庫版)

この一節からイメージをふくらませて、私なりに描いたものが掲載のイラストです。
小型の太陽光発電装置の電力をノートパソコンに供給して、屋外で仕事をしてい
る。その主がちょっと席を外した隙に、リスや小鳥がやってきて、テーブルやイス
の上で遊ぶ。周囲には、緑があふれ新鮮な空気が満ちている。
もう少しで、こんな夢も実現するかも知れませんね。

(絵は、Abobe社の「Illustrator」というコンピュータソフトで描きました)

TK

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2006年10月 3日 (火)

森の生活(1)

Forest_life01 これから「森の生活」をテーマにした絵を
折に触れて描いていこうと思います。
まず1枚目は、太陽光発電装置を屋根に
設置した建物が森の中にある様子をイメー
ジして描いてみました。
TK

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