ハチドリのひとしずく
『ハチドリのひとしずく』という物語が、環境問題に関心を寄せる
人々の間で、静かな広がりを見せている。
これは、もともと南米・アンデス地方の先住民族に伝わる民話。
大変、短い物語なので、次に全文を紹介してみよう。
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<ハチドリのひとしずく>
森が燃えていました
森の生きものたちは
われ先にと逃げていきました
でもクリキンディという名のハチドリだけは
いったりきたり
くちばしで水のしずくを
一滴ずつ運んでは
火の上に落としていきます
動物たちがそれを見て
「そんなことをして いったい何になるんだ」
といって笑います
クリキンディはこう答えました
「私は、私にできることをしているだけ」
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11月14日付の『朝日新聞』(朝刊)では、温暖化防止のために
二酸化炭素の削減になる行動を「ポトリ(※)」という単位で表し、
生活の中で「やれることから始めよう」と呼びかけているNGO
「ナマケモノ倶楽部」の“ハチドリ計画”という取り組みを紹介して
いる。http://www.sloth.gr.jp/
※ ・3キロの移動にタクシーではなく、地下鉄を使うと12ポトリ
・レジ袋1枚(15リットル)をもらわないと0.9ポトリ――など。
●書籍『ハチドリのひとしずく』の内容は次のサイトに詳しい。http://www.yukkurido.com/items_book_hitoshizuku.html
ちなみに、冒頭に掲げたイラストは、この物語を読んで
私が抱いたイメージを絵で表現したものです。
ハチドリのクリキンディのような人になりたい――そんな思いを込めて。
TK
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