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2006年11月 5日 (日)

第1回絵てがみ教室

Tk_

去る11月2日木曜日、休日を利用して第1回目の絵てがみ教室を開催しました。
とは言っても、生徒さんは一人で、会場は、近所に住むその男性のお宅です。
この生徒さんは、以前、この欄の「ゴーヤ」の回でも紹介したSさんで、やっとこの方の希望を叶えてあげることができました。

当日は、午前10時に私の近所の蔦谷書店の前で待ち合わせをして、その店でSさんが使う絵てがみの道具を買いました。初心者の方にとって、“道具選び”は結構難しいようで、Sさんは何度もその店に一人で足を運ばれたようですが、「何を買えばいいのか分からなくて…」ということで、私が購入に付き添ってあげることにしたのです。
結局、「家だけでなく外でも描きたい」とのSさんの意向で、旅行先にも持っていけるポータブルな「顔彩」と水彩用「筆ぺん」などがケースに入ったものを選んで、絵てがみ用のはがきなどと一緒に買いました。

さて、それを持って、自転車で約5分くらいのところにあるSさん宅に向かうことに。Sさんの後ろについて自転車をこいでいると、Sさんは地域でも顔が広いとみえて、何度も通りかかった人とあいさつをかわす光景にでくわしました。

緑の植木に囲まれたSさん宅に到着すると、玄関で奥様が出迎えてくださり、早速、ダイニングに通してもらうことに。温かいお茶をいただいた後、次のような流れで、「絵てがみ教室」を行いました。

1.「絵てがみ」を描く心得
2.モチーフ(題材)選び
3.墨で題材のアウトライン(輪郭)を描く練習
4.はがきに墨で形を描く
5.顔彩(絵の具)で着彩(色づけ)
6.消しゴムでの“はんこ”づくり

具体的には、1.では、「絵てがみ」の創始者である小池邦夫さんの言葉、「へたでいい。へたがいい」を紹介。うまく描こうと思わなくていい、線がゆがんだってそれが味になるから、感じたまま自由に描くことなどをアドバイスしました。
2.では、Sさんは、ちょうどテーブルの上に奥様が飾っていた「柿」を選択。
3.では、最初、下書き用のOA用紙に、柿の輪郭を墨の線でSさんが3回描かれたのですが、いずれも比較的細い線でこわごわと描かれていたものですから、「もう少し、思い切って太い線で描いてもいいですよ」とアドバイスしました。
次はいよいよ4.の本番、はがきの中央に大きく描くSさん。本人は「丸く描けない」と首をひねっておられましたが、どうしてどうして、なかなか味わい深い、いい線が描けました。私も、持参した「トマト」(画像で掲載)の絵を描き始めました。
柿の輪郭を描いた後、感じた思いを短い言葉で表現し、絵に添えてもらうことに。Sさんは、なかなか達筆で、すらすらと言葉を書かれたのには、ちょっと驚きでした。
5.では、Sさんが購入された「呉竹」社の「筆ぺん」の使い方を私が少しアドバイスした後、Sさんは顔彩で、私は持参した透明水彩絵の具で、それぞれはがきに、色づけをしました。この時点では、Sさんは、自分の「はんこ」を持っていなかったため、はがきに自筆で「操」と署名してもらうことに。こうしてSさん初の「絵てがみ」が完成しました(デジカメ画像をご参照)。どうですか、なかなか味のある絵でしょう?_
「いいですねぇ」と私が褒めると、Sさんは、私が描いた絵をちらちら見ながら、「先生のトマトと比べると…。濃淡はどうやってつけるのですか?」と尚も筆を取り、私の助言も参考にしながら、再び色づけし始めたのでした! この負けん気というか、向上心がいいですね。
そして、ついでに、6.の「はんこ」づくりへ。消しゴムを使った簡単な方法を私が教えてあげて、一緒にSさんの「み」という「はんこ」を作りました。

こうして、約2時間の「絵てがみ教室」は終了。これまで絵の共同制作などの経験はあるものの、絵てがみを人に教えたことはなかった私ですが、ほんの手ほどき程度のことですがSさんに教える中で、なかなか楽しい時間が過ごせました。

余談ですが、Sさんと2人で「絵てがみ」を描いている間、ふすまを隔てた隣の部屋では、終始、Sさんの奥様が、小さな声で鼻歌を歌いながら何やら作業をされている様子。時々、「トントン」と包丁を使う音が聞こえたので、「ははぁ、お二人の昼食の準備かな~」と思っていました。そうして、正午を過ぎたころに、私が帰ろうとすると、玄関で奥様は「さっき、サンドイッチを作りました。お子さまと一緒に食べてください」と言われるではありませんか。さっきの鼻歌はこれを作るために…、と思うとうれしくなりました。心のこもったこのスペシャル・サンドイッチ。彩りも鮮やかに、たまご、フルーツも入っていて、3時のおやつに出すと、妻や子供たちも大満足でした! 一方、ご主人からも、泡が出る“大人の飲み物”2本をいただきました。(Sさん、子供の幼稚園等の迎えがあったから、一緒に飲めなくてごめんネ!)

こうして、「また、遊びに来てください」というお二人の笑顔に見送られて、「第1回絵てがみ教室」は無事、終了したのでした。

TK

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コメント

絵てがみ教室開催されたのですね。すばらしいです!
絵を通してふれあえる機会がたくさんあると、楽しみが何倍にもなりますよね!
それにしても、かぶりつきたくなるようなトマトですね~

投稿: れんげ | 2006年11月 6日 (月) 13:05

れんげさんへ

よく「教えることで、教えられる」って言いますけど、今回も、Sさんが柿の萼(がく)の緑っぽい部分の色を塗る時に、私なら選ばないような赤い色を部分的に選んだのです。
でも、できあがった絵を見てみると、すごくその色あいが良くて、びっくり。
まさに、「初心者侮れず」って感じです。
そんな発見もあったりして、思った以上に楽しかったです!

TK

投稿: TK | 2006年11月 6日 (月) 17:32

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