桃の実
桃といえば「ももたろう」。桃の実の中から
赤ちゃんが出てくるという意外性のあるストーリー
は、幼心にも、とてもインパクトがありました。
「生命を生み出す果実」――古来の日本人が
直感的に桃に抱いたイメージだったのでしょう。
そんなことを思いながら、桃の実を見ていると、
表面のザラザラとした動物の肌のような感じ、うすい黄色に、ほのかに
赤みがさした色彩、2つに割れたようなフォルム(形状)。ほかの果実
とは違った生命感を感じます。
そういえば、日本の神話である『古事記』にも、桃の実は、「生命の象
徴」として登場しましたよね。
そんなことを思いめぐらす私ですが、「描き終わったら、冷蔵庫に入
れておいてください」という妻の声で、現実に引き戻され、朝の食卓へ。
かくして、桃の実2つ、よく冷えて、今晩のデザートに…。
生命の象徴に感謝しながら、いただきたいと思います。
(でも、私が帰宅したら、すでに2個とも消えていたりして…)
TK
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コメント
桃ですか、いいですなあ。田舎の家の前は、昔、桃畑で、木から落ちたりして出荷できない桃をよくもらったものです。だから今もって、桃を買って食べようという気にならないんですよね。割と高い、その上、あまり日持ちしないということもありますが、やはり“もらうのが当たり前”という小さいころの刷り込みが邪魔をしているようです。
一つ、ご忠告申し上げますと、今頃の桃は珍しいだけで味的には今一つ。旧盆すぎあたりから出てくる川中島あたりが甘くておいしいのです…。お試しあれ!
投稿: ケビン&ミトン | 2006年8月 6日 (日) 16:39
ケビン&ミトン 様
さすがは“実り豊かな土地”のご出身者、幼少から果物にも恵まれていらっしゃったのですね。うらやましい限りです。
以前、福島県に出張した際、当地では「風邪をひいたら“桃缶”」という言い伝え!?があるようで、非常に「桃」の栄養価に対する信頼が厚かったのが強く記憶に残っています。
そして今、育ち盛りのわが家の子供たちは、桃の皮と種だけを残してペロリと食べてしまいます。子供とはいえ、おいしいものはよく知っていますね~。
物も言わずに必死で食べる子供の姿は、いつ見ても愛しいものです。(^]^)
ご紹介いただいた「川中島」、試してみますね。
TK
投稿: TK | 2006年8月 6日 (日) 17:28
「風邪をひいたら桃缶」――確かそんな記憶がありますね。桃缶プラスみかんの缶詰もありましたが。風邪で弱った胃腸が受け付けやすい、しかも滋養はあるというのでそんなことになったのかもしれません。
風邪をひいて床に伏すのはいやでしたが、
母から「何が食べたい?」なんて聞かれるのは楽しみでした、自分が特別の存在になったような気がして。子供のころ、よく風邪をひいたのはひょっとしてそれが原因だったかも……です。
投稿: ケビン&ミトン | 2006年8月 7日 (月) 09:24
絵のファンになりました。
桃が食べたくなります、今度桃を描いてみたいと思いました。
ありがとうございました。
投稿: toku_hana | 2006年8月 7日 (月) 19:00
toku_hana さま
コメント、ありがとうこざいました。
toku_hanaさんも絵がお好きなご様子ですね。
どうぞ、旧盆過ぎに出荷される桃がおいしいようですから、ぜひ、それを狙ってみてはいかがですか?
TK
投稿: TK | 2006年8月 7日 (月) 21:25